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June 22, 2004

一人一人の患者を大切に! 飯野証言 

 21日、薬害肝炎訴訟の大きな山場、飯野四郎医師に対する証人尋問を傍聴しました。
 大型台風6号が四国に接近、上陸するという嵐の日の裁判。
 9時15分から傍聴券の配布が始まり、48番を入手。今日も愛媛からU記者が原告の武田さんと取材に同伴されていました。台風で船も飛行機も止まったために、昨夜から出て岡山で1泊して来阪されたとおっしゃっておられました。
 10時から始まった裁判、今日は元厚生相当時から長年「肝炎関係研究班」の班長もつとめられた飯野証人への証拠調べ(原告側弁護士による尋問)。
 C型肝炎(血清肝炎)が重い病気であること、フィブリノゲンの製造承認がされた当時からそのことが専門家の間でも認識されていたことなどが飯野証人によって明らかにされました。
 昼休みを挟んで、4時間あまりにわたって行われた証人調べ、その内容をまとめる能力がありませんので、その後の報告集会で小山弁護士さんがまとめられたことの要旨を私のメモより紹介します。

証人尋問を担当された小山弁護士さんの報告要旨より(sinメモより)------------------

 今日の飯野四郎証人への尋問は、この裁判の大きな山場です。C型肝炎(当時の血清肝炎)が非常に重い病気であることを立証していただくために出廷していただいた大変重要な証人尋問でした。
 なぜ重要かといいますと、国の方は、フィブリノゲン製剤が製造承認された頃には血清肝炎が重い病気だとはわかっていなかった、血清肝炎が慢性化するという報告はあったが、症状も出なかったのだからからそれほど重い病気とは考えられていなかったと主張しています。
 もう一つは、肝硬変に進むという報告はあったけれども、どの程度進むかはわからなかったし、わからなかったから重要な病気だとは考えられていなかったと主張しています。
 飯野四郎氏は、フィブリノゲン製剤からC型肝炎の感染が問題になった時に、厚生労働省が日本肝臓学会に、血清肝炎・C型肝炎についてどのようにとらまえていたのか、その研究の歴史的経緯について問い合わせた時に、その回答書を起草された方です。私たちが今回の訴訟を起こすにあたって、この学会の回答書は大きな柱になっております。
 今日の尋問の中では、
 まず、現在C型肝炎は治療というファクターを除いてどのような病気なのかについて証言していただきました。
 1964年当時にさかのぼって血清肝炎はどこまでわかっていたのかについて証言いただきました。午前中の証言は1964年当時の知見について証言していただいたのですが、証言では、1964年当時の報告では肝硬変まで進展したという症例数は少ないかもしれない、しかし当時から医学を学ぶものにとって慢性肝炎は肝硬変に進む病気である知られていたと明確に証言していただきました。
 その後、血清肝炎の原因について追及されていってB型肝炎ウイルスが発見され、非A非B型肝炎といわれるようになり、C型肝炎ウイルスの発見にいたった。そして血清肝炎の原因の多くはこのC型肝炎であったという研究成果の推移について証言していただきました。尋問では弁護士から時代を追って論文を提示しながら、飯野証人にそれぞれの論文の意義付について証言をいただき、血清肝炎の時代から「重い病気」であった知見は変わらなかったことを明らかにしていただきました。
 最後に、C型肝炎の治療(インターフェロン治療など)についてその効果について証言いただき、このような治療法が登場しても、C型肝炎が患者さんにとってどれ程たいへんな病気であるのか、治療の最前線で携わっておられて多くの患者さんを診ておられて、患者さんの「負担」(経済上、時間的物理的、社会生活上)についても証言をいただきました。
 証言をいただくにあたって、診療や病院長というたいへんお忙しいお立場なのに、準備のために多くの時間を割いていただきましたし、今日も4時間以上にわたる証言を裁判所でしていただくという原動力になったのは何かということについても、証言の中でお話しいただきました。
 この証言で、先生が長い間患者さんを診ておられて、C型肝炎の治療体制を前進させるために国を動かしていこうという情熱が皆さんにも伝わったと思います。
------------------------------------- 以上

 報告集会では、飯野四郎先生も参加され、証人尋問を終えた感想をお話しされました。

 「肝臓の専門家としてやってきて、肝臓の病気で命を落としてもらいたくない、一人でも多く肝臓病で命を落とす方を無くしたい、そういう気持ちでやってきましたから、国が一つでも治療の促進につながるような施策をとってくれれば、私の願いからすれば果たせる。患者の皆さんからみれば不満かもしれませんが。私の個人的な願いからすれば、その様なことで一貫してやってきたわけで、その様な立場で患者さんを診てきました。そういう輪が全国にも広がって欲しいと思います。」(sinメモより)

 長時間の裁判、報告集会、正直言って疲れました。でも、ご高齢の飯野先生が長時間にもかかわらず、ご自身の専門性を発揮され、長年の肝炎研究に裏打ちされた立派な証言をされ、自身の心情も最後に述べられたことには、感銘を受けました。
 患者の立場に立ってお仕事をされておられると思いました。

報告集会で感想を述べられる飯野先生

 写真 
 左 報告集会(中之島中央公会堂)で感想を述べられる飯野先生
 右 私が受け取った傍聴券

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Comments

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