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June 24, 2004

ウイルス性肝炎患者の人権

 21日の飯野四郎先生の証言(患者の困難な社会生活の実態)や22日付神戸新聞の但馬地方の公立病院で自主公表の動きに接して、以前にいただいた「肝炎友の会・但馬連絡会」の会報記事を思い出しました。

 出石町人権尊重まちづくり審議会が「ウイルス性肝炎患者の人権」について、今年の3月に町長に答申したと出ています。
 この答申の「現状と課題」には、B型肝炎患者の感染原因にふれた後、
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 「C型肝炎患者のほとんどが、予防接種や輸血・血液製剤や過去の針・筒の連続使用により感染した人であり、いわばいわば医療行為により病気にされた被害者です。
 感染者は病気に苦しむとともに、医学的啓発の遅れから、歯科での診療拒否、産科や外科などでの過剰措置により、心を傷つけられるなど、誤解による偏見・差別を受けています。また、就学や就職についても、公正な合否の決定や採用選考が行われていない場合があることから、厚生労働省もC型肝炎等緊急総合対策で、『就職差別を未然に防ぐための公正な採用選考にかかる啓発・指導』を挙げ指導していますが、未だ徹底していません。
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 また、「今後のあり方」では、
 ・啓発資料などを作成して、正しい知識の普及と理解を図ること
 ・医療機関での不適切な対応をなくすために医学的啓発を推進すること
 ・採用選考時の対策
 ・福祉施設利用時の不適切な対応(利用拒否、施設内での隔離)など起らないように指導する
 ・肝炎ウイルス検査の受診率向上を図る
 ・公立病院に肝臓病専門医を配置し、先進医療を受けられる体制を整える。
など提示しています。

 これを受けて、出石町は肝炎対策を「人権尊重まちづくり基本計画」策定に取り入れるとのことです。

 但馬地区の肝炎患者さんは、但馬地区の行政担当者、医療機関従事者の方々が肝炎患者の苦しみを理解していないとして、兵庫県の患者会の中でこの地域だけの連絡会を組織しました。
 この間、公立病院の患者対応の不親切さを取り上げ、要望書を病院組合管理者である市長に提出し、市長と病院長との懇談を行い、「病院運営の改善」を約束させています。
 また、定期的に患者交流会を開催し、専門医の招聘などを行政に提言したり、日高町で肝臓病講演会を県の委託事業として行ったりするなど、患者自身で療養環境の改善に努力されています。

 このような活動も、フィブリノゲン納入情報の自主公開に病院が踏み切った背景にあるのではないでしょうか。
 今回の豊岡病院の情報開示と但馬連絡会の活動は、地域での患者会活動の良いお手本となるでしょう。学ばねばなりません。

 

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