肝がん治療への挑戦
26日、泉佐野市にあるゲートタワービルで、肝がんに関する講演と療養相談会が開催されました。
ここ数年、患者会に対して肝がん患者からの相談が増えています。
早期発見されても、他の臓器のがんと違って、発見された病巣がいくら小さく早期のもの、悪性度の低いものであって、その病巣が完全に治療されたとしても、再発を繰り返す(多中心性発癌)のが、肝臓がんの大きな特徴です。
その肝臓がんの多くの原因が、B型、C型肝炎ウイルス感染が原因といわれています。
患者会への相談も、再発を繰り返す患者さんからの相談がその多くを占めています。
上記のことから、血管内治療を専門とする放射線科医を中心に、「肝臓病に取り組む医師の会」が、今年初めから「肝がんに関する講演会と相談会」が開催されるようになりました。
最近の開催状況を見ますと
4月24日 ゲートタワーIGTクリニック 白井 康博 副院長
「肝炎、肝がんの安心してできる治療法」
5月22日 西出病院 放射線科 バレンチナ オスタペンコ 氏
「温熱療法によるがん治療」
6月26日 泉佐野市立病院 外科 位藤 俊一 氏
「肝臓癌治療としての外科療法」
7月24日 大阪厚生年金病院 内科 片山 和宏 氏
「肝臓癌にならないための療養法」
○ 療養相談担当 講演された講師の先生、他
・ 共 催 癌治療薬早期認可を求める会
肝臓病に取り組む医師の会
外科医の挑戦
本日(6/26)の位藤俊一(いとう・しゅんいち)氏は、いかにも外科医という風貌、造影剤を使った腹部超音波画像を利用し、がんの悪性度と治療方針(内科、外科的治療とその併用)、治療範囲を決めること、治療困難といわれる血管内浸潤をした肝がん治療などが紹介され、再発予防の対策の重要性にも触れられました。
また、患者の高齢化に伴い、元気ながん患者さんも増えてきて、外科的治療も80歳の方が挑戦するなど、高齢者への治療法の研究も重要な課題になってきたと強調されていました。
先生が働いておられる病院は、司会の堀先生の説明によると約1000例の肝癌などの手術例を有するそうです。
患者と協同の取り組み
この勉強会を主宰されておられるドクター、小規模有床診療所(でも設備は凄い)の放射線科医。
あちらこちらでも、このような患者と協同した勉強会、できるようでなかなかできないものです。
患者がもっとドクターに働きかけなければ!
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