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September 05, 2004

「大切な家族」 米国の基準 

 3日、日本臨床検査医学会の招きで、「患者からみた臨床検査への疑問と要望」について、病院の検査部を担当する医師や検査技師さんの前でお話をする機会をいただきました。

向井万起男氏の講演
 <写真>日本人の宇宙飛行士たち(親族に「病理医」がいる飛行士は3人と紹介されていた)

 その前の演題は「特別講演・女房が宇宙を飛んで」、演者は、もちろん向井千秋宇宙飛行士の夫・向井万起男氏(慶應義塾大学医学部病理診断部・助教授)。

 夫人が搭乗して宇宙を飛んだ「ディスカバリー」と、夫人のなかま達である「宇宙飛行士」について向井氏は統計学的な手法を使って、ユーモアたっぷりに紹介してくださいました。
 そして最後に、宇宙飛行士達の家族を米国政府はどのような基準で待遇しているかについて紹介されました。
 アメリカ政府が決めた「大事な家族」とは、「配偶者・子ども・子どもの配偶者」で、「両親」は入っていないそうです。
 宇宙飛行士の家族は、その宇宙飛行士が宇宙に旅立つ前から地球に帰還した後まで、政府が世話をして宇宙飛行の様子を訓練基地のあるヒューストンや発射基地であるケネディー宇宙センターなどに滞在・行き来できるそうで、この待遇はたいへんなものだそうです。

 教育講演・肝炎トピックス
 さて、日本臨床検査医学会総会の2日目(9/4)の1番目の催しの中に「教育講演・肝炎トピックス-C型肝炎の最新情報」(講師:昭和大学医学部第2内科・教授 井廻道夫氏)。
 医師や臨床検査技師を相手にしたお話ですから、基礎知識のない患者には大変難しいお話でした。
1.ウイルス排除
 冒頭、いきなり外国の文献から紹介された内容は、ウイルス検査技術が飛躍的に進歩して、これまでインターフェロンなどで治療した結果「ウイルス陰性」となった患者も、実はウイルス排除はされていない方が多いというお話し。
2.なぜC型肝炎ウイルスが持続感染するのか この部分はちんぷんかんぷんでした。免疫系の細胞がたくさん出てきましたし、サイトカインのお話しも。
3.インターフェロン治療
 ペグインターフェロンについては、その活性が投与してから2~3日たってからピークに、投与してから高い値が1週間持続。活性値は、従来型インターフェロンの7~8割。そのために、高熱などインフルエンザ様症状が従来型より少ない。
 リバビリンについても、免疫作用について説明されていました。
4.開発されている抗ウイルス剤
 欧米で開発中の抗ウイルス剤については、短期間の使用では抗ウイルス効果は抜群なのだが、長期に使うと重篤な副作用が出現し、実用化までにはあと10年近くかかるのではという氏の見通しを紹介されていました。 

<注釈>
★ 病理学と病理医の仕事

 

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