遺族の願い届かず!
「劇症肝炎」の診断基準の不備をめぐって、劇症肝炎でなくなった息子の診断を巡って裁判について27日、仙台高裁は両親の訴えを棄却しました。
1/27付岩手日報は、「控訴棄却 劇症肝炎訴訟で仙台高裁」の見出しで報じています。
記事は、「判決は、『医師や看護婦らに急性肝炎からの劇症化を予防する義務違反があったとは言えない。医師の措置は当時の医療水準に反するものではなく、検査義務をおこた多とも認められない」と両親の訴えを棄却した』とあります。
慢性疾患の時は、腕のよい専門医を探すゆとりはありますが、劇症肝炎は進行が早く、初期の検査とその判断が患者の救命を左右します。
医療機関の治療技術の水準の「均てん化」が問題になってきているときに、仙台高裁の判断は、そのような社会の要請に背を向けた判決としか見えないものです。
Comments