「医療を変える」患者たち
10日、新大阪の丸ビル本館会議室で、2つのがん関係の会議が行われました。
午前中は、「日本がん患者団体協議会・総会」、午後は「がんを語る有志の会・交流会」。
午前の会議は欠席し、午後から参加しました。
31名が参加した交流会、偶然にも私の居住地と同じ市の肝がん患者さんも参加されていました。ちなみに肝がん患者と家族、その予備軍(B型肝炎の私)を含めると肝臓関係は5人。
がん患者は11人、家族など支援者9人、マスコミ4人、医療従事者4人、大学教員1人、学生1人が参加者の内訳です。
<写真 会場となった大阪マルビル本館(新大阪駅近く)>
とりわけ、マスコミ関係者は取材をかねて参加、大学教官は患者支援のあり方を探ること、がん治療の地域格差をなくす取り組みの研究で、在京の方が多かったです。
自己紹介の後、有志の会を代表して5月28日に行われる「がん患者大集会」の概要について提案、参加者から質疑や期待する意見が出されました。
マスコミ関係者からは、がん患者やその家族が中心となってがんの病名を超えた横断的な大きな集会をされるのは初めての試みで注目しているとのご意見が多かったです。
医療コーディネーターの方からも、がん患者さんや家族の方が治療情報を切実に求めていて、相談や情報発信の拠点が必要と強調されていました。医療機関から独立した医療コーディネーターづくりの必要性も話されました。
また、大学教官の方からは、がんを含めた「医療」を変えるのは「患者」、そのための支援の仕組みを作り上げる努力は重要なテーマだと強調されていました。
患者からは、どこでもがん治療の最高の技術の医療が受けられるようにしてほしいし、最新の情報を得られる仕組み(日本がん情報センター)を作りたいと強い意見も出されました。また、病院図書室の患者。家族への開放、患者情報室の設置促進などの意見も出されました。
大阪を拠点に活動する「がんを語る有志の会」の交流会に、そうそうたるメンバーが参加された、積極的に意見が出され提言もいただいたことに、準備された会の世話人の皆さんがびっくりしていました。
ちなみに関東方面から参加されたのは、マスコミ、大学教員、医療従事者、患者など8人。
5月28日(土)、がん患者大集会「第1回がん患者が主張するシンポジウム」。
会場は、NHK大阪放送会館「NHKホール」1200人収容。
テーマは、「がん難民!そんな言葉をなくしたい!~変えよう日本のがん医療・手をつなごう患者と家族たち~」
集会実行委員会の代表は、肝がん患者の三浦捷一氏(内科医師)
参考 読売新聞の記事 「医療政策決定患者会の参加実現なるか」
厚生労働省
「がん医療水準均てん化の推進に関する検討会」開催要綱 ・メンバー
第1回がん医療水準均てん化の推進に関する検討会 議事次第
「がん医療水準均てん化の推進に関する検討会・第1回議事録」
第2回がん医療水準均てん化の推進に関する検討会 議事次第
第3回がん医療水準均てん化の推進に関する検討会 議事次第
Comments
いつも拝見させて頂き、よく勉強されていることに頭の下がる想いがしています。癌患者集合は誰でも参加できるのでしょうか?私でも出来ますでしょうか。
Posted by: 武田 | January 12, 2005 12:00 PM
武田さん、コメント有り難うございます。
「がん患者大集会」、どなたでも参加できます。
ぜひご参加ください。
集会の実施要項(プログラム)は、2月上旬には確定する予定です。宣伝物(ポスターやチラシ)も2月中にはできあがる予定です。
参加費は無料。参加申し込みは4月から受け付ける予定です。
大阪府か厚労省の後援が得られれば、NHKも後援してくださる予定です。
Posted by: sin | January 13, 2005 01:38 AM
がんを語る有志の会のサイトに「1/10新春交流会」の報告が掲載されました。 http://www.geocities.jp/cancer_room/20050110teireikai.html
また、「第1回がん患者大集会」の案内概略も掲載されています。
http://www.geocities.jp/cancer_room/kanjadaishuukai.html
Posted by: sin | January 18, 2005 04:17 AM