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February 27, 2005

スワンネック

 26日、泉佐野市にあるゲートタワービルで行われた「がんに関する講演・相談会」に参加しました。
 当日は、13時から同じビルにあるクリニックで、血液検査(採血)、造影CT検査、内科医によるCTの結果説明等々、14時前にはすべて済ませました。血液検査結果は、結果に問題なければ後日郵送される予定です。内科医による説明では肝がん像は認められないと言うことでした。料金支払いの時にいただいたCT検査報告書では、いくつかの臓器の形態的コメントが記されていました。

 講演・相談会では、私がお世話になっているゲートタワーIGTクリニックの堀院長が講演されました。
 「IGT」の由来は、Image Guided Therapy。
 カテーテルを動脈を経由して癌病巣に届け、栄養する血流をコントロールすることで「腫瘍」を制御する治療法。
 1983年に大阪市立大学の放射線科・山田龍作医師が最初に試みた治療法。
 この治療法には、①高性能放射線機器が必要(故障したときのスペアが必要)、②最高性能のマイクロカテーテルとそれを操る技術、③塞栓材料の工夫(開発と応用)、④抗がん剤の適宜選択、などの集学的努力が必要だとお話しされていました。
 機材の開発・技術の進歩があいまって、その治療効果はめざましいものがあるようです。
 先生のお話から、機器のコスト、施術者の読影、血管走行イメージング、マイクロカテーテルの操作技術、抗がん剤など使用する薬剤や機器に対する豊富な知識と使用法の工夫などが、あわさって効果的な治療ができる、このことが大きな総合病院で動脈塞栓術が「積極的な腫瘍治療」として活用されにくい事情のようです。
 お話は、動脈塞栓術の工夫として、直径が1mmにも満たないマイクロカテーテル(ナデシコ・スワンネック=カテーテルの先を曲げることとその材質)の開発、一定の粒状形態(小さい径から大きい径)が保てて、血液の中で膨張する=目的の太さの血管を隙間なく詰めることができる塞栓物質の開発などを紹介されました。
 これらを使った治療は、開院後2年で1300件。他の3大治療法(手術、ラジオ波などの局所療法、放射線治療)などが適応できない肝がんや腎臓癌、乳癌の進行癌症例の治療経過などを紹介されました。
 このような治療法が世界的にも注目されだし、Image Guided Therapyの国際学会の第1回目が今年5月1~4日にフランスで開催されることになり、その案内が届いていることも紹介されていました。
 医療器材会社が発行している冊子「シエスタ(2005年冬)44号」には、堀信一医師が取り組んでいる動脈塞栓療法のことがとりあげられ、マイクロカテーテル・塞栓剤の開発過程がわかりやすく紹介されています。
 また、京都大学医学部が行っている「ホウ素補足中子線量法」に参加、動脈塞栓術を使ってホウ素分子を癌組織の近くまでマイクロカテーテルで届け、がん細胞にそのホウ素に中性子線を当て、結果としてX線を発生させて癌細胞を死滅させるという試み(これまでに2例)も、私の質問に答えて説明されました。

 私たち(癌を考える有志の会)からの提案もあり、「肝がんに関する講演・相談会」は、がん全般の治療法をテーマにしていただくことになりました。
 肝臓病をテーマとする催し物にくらべると今回の参加者は少なかったのですが、後半の個別相談では、ご夫婦やご家族(息子さん夫婦、娘さん)が、がん治療について相談され、お二人の放射線科医が対応にあたっておられました。

 私も、相談の最後に、この日に受けたCT検査の結果報告書に記載されているコメント一つ一つについて、放射線科医(読影担当医)から説明を受けました。

 次回講演会の講師は、久留米大学肝がんセンター 板野 哲先生(二内科、肝癌のインターベンショナルな治療・血管造影)が予定されています。

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Comments

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