« 友の会だより 109号 | Main | 「肝臓週間」を前にして »

April 23, 2005

がんの化学療法

0542300
 23日、りんくうゲートタワービル14階会議室で、「がんに関する講演・相談会」が開催されました。
 がんを語る有志の会・癌治療薬早期認可を求める会などが主催して、毎月行われているものです。
 今回の講師は、静岡県沼津市にある愛鷹病院の外科医 羽田正人先生。
 難治性のがん(他に治療法がない場合)のがん患者の治療法(延命治療)について、ご自身の工夫を講演されました。
 参加者は、30人あまり。若い方が多い。ご家族にがん患者がおられるのだろうか。
  

■がん治療に応用できる血管新生抑制剤

 ①サリドマイド(抗VEGF、抗bFGF、抗TNE-α
 ②セレコキシブ(選択的COX-2阻害剤)
 ③ベバツマブ(遺伝子組換え型ヒト型モノクロなール抗体=高VEGF抗体)

■他に抗癌作用を期待できる薬剤

 ①ベントバルビタール(ラボナ錠):鎮静睡眠作用を有する
  大腸がんの増殖と転移を抑える(GABA)
 ②バルブロン酸ナトリウム(デバケンR):抗痙攣剤
  癌細胞の分化と自然死を促進する
 ③アトロバスタチン(リピトール):高脂血症
   細胞の増殖、分化抑制、自然死を促進する
 ④塩酸ビオグリタゾン(アクトス):糖尿病

 サリドマイドについては、その管理について国がすべての薬剤を管理できる制度が必要と力説されていました。
 それと製造過程でのサリドマイドの微粉末が従事者が若い女性の場合に吸入されることのないような仕組みが必要とのこと。

 催奇性については、たとえば妊婦がビタミンAも多量に接種すると高い催奇性があることなども一般の方に知られていないなども注意が必要だと説明されていました。

|

« 友の会だより 109号 | Main | 「肝臓週間」を前にして »

Comments

癌の化学療法は料理と共通点が多いと思います。例えばご飯を炊く場合を考えてみると、上手にお米を研ぐ事がまず大切です。次いでお米を炊く時、お酒を少量、昆布を一枚、炭を一つ入れるとご飯は美味しく炊けます。お酒を飲むときは美味しいつまみがあるといっそう美味しくお酒を楽しむことができます。美味しくご飯を炊くために「コシヒカリ」「ササニシキ」など混ぜてご飯を美味しくする試みや、美味しいお酒を造るためにコシヒカリやササニシキは使いません。
 現在の化学療法はお米のみで食事をしているようなものです。抗癌剤をお米にたとえると理解しやすいと思います。お米同士を混ぜ合わせすなわち抗癌剤を組み合わせて何とか奏効率を挙げようとしています。しかしなかなかこれでは奏効率を挙げることができません。TS-1やCDDPで胃癌を治療しても、まだまだ効果が十分ではありません。問題点はありますが、外国ではアバスチンなど血管新生抑制剤を併用して美味しい食事を作り出しています。お米にあたる抗癌剤にお酒に当たるサリドマイドを併用すると美味しいご飯が炊けるように抗癌剤の効果を引き出すことができます。お酒だけでは食事になりませんが、美味しいつまみを添えると豪華な晩酌になります。サリドマイド単剤では多発性骨髄腫には非常に効果的です。またサリドマイドとセレブレックスの組合せは肺低分化腺癌・大腸癌に著効を呈します。この場合のつまみがセレブレックスに当たります。他の癌には主食すなわち抗癌剤にサリドマイドとセレコキシブを併用することが強い抗癌作用を引き出すのに欠くことのできない手法です。サリドマイドを主食と考えそれのみを使用し、効果が引き出せずにサリドマイドは効かないという結論を引き出す研究者、またそれをうのみにする患者さんがいることはとても悲しいことです。また炭では主食にもつまみにもなりません。炭にも薬用炭といって下痢の時に昔は使用していました。薬としての効果はあるようですが、主食には絶対に成り得ません。この点を誤解して癌に効果があるのではないかと考えてしまうことは癌治療にとってあまりにも悲惨です。これにあたるのがアガリクス、フコイダンといった「代替医療薬品」といわれている物です。一生懸命癌を治そうとして健康食品をとっている患者さんが多数います。しかしこれでは炭を一生懸命主食と信じてとり続けて体力を落とし悲惨な最期を迎えようとしているといえるでしょう。
 料理には種々の調味料を上手に使うと美味しい料理を作ることができます。お砂糖・お塩など適当量使用するのがコツといえるでしょう。多すぎても少なすぎても美味しい料理は作れません。私はこの調味料としてラボナ錠、デパケンR、アクトス、リピトールなどを使用しています。これらの薬剤には抗癌作用を期待できるからです。ラボナ錠は不眠を訴える患者さんに睡眠剤として使用しています。デパケンR痙攣のある患者さん、アクトスは膵癌に合併した糖尿病の患者さんに使用しています。これらを使用することにより癌治療をいっそう効果的にできると考えています。

Posted by: 羽田正人 | April 27, 2005 02:18 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference がんの化学療法:

« 友の会だより 109号 | Main | 「肝臓週間」を前にして »