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May 13, 2005

部屋の片隅でひっそりとしないで

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 11日の傍聴記の続きです。
 九州の薬害肝炎訴訟の場合、裁判が始まる前に支援者たちで裁判所前集会が行なわれます。
 この日も、薬害肝炎訴訟を支える学生の会、熊本や福岡の患者会、医療従事者など支援者から激励の挨拶がありました。
 最後に原告の山口さん、弁護団の八尋弁護士さんからこの日の裁判に望む決意などが語られました。
 お二人のお話に胸が打たれましたので、私のメモからご紹介します。

 <写真 上 裁判所前集会全景
      下 左 山口さん、右 八尋弁護士さんの挨拶>


■1番原告 山口さんの挨拶(私のメモから)

 皆さんおはようございます。今日は自分自身に気合いを入れるために大声でしゃべらせていただきます。2年前の4月18日の提訴の日と同じくらいに緊張して昨日は眠れませんでした。でも違うところがあります。それは、2年前は暗闇にやっと光が差した感じがしたんですけれど、今日はたくさんのあふれるばかりの「光」の中に立っていることです。
 その光というのは、一緒に闘うなかまと弁護団の先生方、そして支援者の皆様方です。これまで私がやってこれたのは、2年間皆様に支えていただいたお陰だと思っています。
 今日は、私自身山口美智子の被害を裁判官に訴えていきたいと思います。どれだけ伝わるかわかりませんが、200万人もいるといわれるC型肝炎患者のためにも、頑張って証言したいと思います。よろしくお願いします。

■薬害肝炎訴訟・九州弁護団 八尋弁護士さんの挨拶(私のメモから)
 私たちは、今日ここでまた歴史的な証言を得ようとしています。
 反面、同じような立場におられながら、自分の感染を知らず、あるいは知っていても、このような場に集えないなかま達が多数います。多数と言うよりもこちらの方がとても大きな数になっています。そういう現実があります。
 私たちはこの裁判で、まず国の法的な責任を明らかにするとともに、いま部屋の片隅でC型肝炎の感染を知って、ひっそりと自分の人生をあきらめながら生き抜こうとしている人々、この人たちとともにこの問題を全面的に解決したい、そういうふうに思っています。
 今日、証言なさる3名の方々は、自分の受けた被害を乗り越えてここに来られた方々です。その道のりを今日はつぶさに語っていただけると思います。
 そしてその後に、今まだ部屋の中でひっそりと暮らそうと、そういうふうに思っている方々が、私たちがその様な道を通って、光り輝くこの場に来られるようになることを祈って、今日の成功を求めたいと思います。

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Comments

「暗闇にいる」「部屋の片隅でひっそりとしないで」というのは、:われわれ患者の惨めさや悔しさを訴えているのだと思います。みんなが表に出れるように、訴訟などで努力されている方々の意思や勇気を尊敬します。

私は「実名でブログ」という少々変わった方法で「ひっそりとしない」様に努力していますが、何度か「もう少しひっそりしろ」という反応をいただいたことがあります。この社会は、まだわれわれに「ひっそりすること」を求める何かが残っているのだと思います。

裁判の傍聴は仕事の関係で難しそうですが、何かの方法で協力したい、どうすればよいのか、、、。

Posted by: 藤居芳生 | May 14, 2005 08:03 AM

 藤居芳生さん、本当にありがとうございます。
 本当にそうです。私は初めて原告への尋問というものを傍聴しました。
 ここまで証言をしなければならないのというほどに、原告側の弁護士は法廷で、C型肝炎患者の原告に聞いてきます。事前にそのような打ち合わせができていても、傍聴人を含めて100人ほどの人の前で、自身のこれまでの生き様を赤裸々に話すことの「重さ」がひしひしと伝わってきます。

 ご支援のことですが、裁判を行っている5地方裁判所ごとに「薬害肝炎訴訟を支える会」があります。そちらでニュースを出していますので、それを読んでいただくこと自体が大きな応援だと思っております。
 連絡先は、「薬害肝炎訴訟全国弁護団」のサイトをご覧ください。
 http://www.hcv.jp/

Posted by: sin | May 14, 2005 08:14 AM

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