July 10, 2021
November 25, 2006
慢性肝炎・肝硬変の治療費 開業医の例
大阪府南部・泉州地方は、肝炎ウイルス感染者の多いところです。その反面、肝臓病医療環境は悪く、専門医も少なく、肝がん死は全国平均の3倍くらい多い自治体もあります。
そのような状況の下で、保健所や保健センター、医療従事者たちが、住民を対象にした啓発活動に力をすすぎ始めました。
この秋からの私が知り得た情報だけでも、10月には府泉佐野保健所、11月には府委託事業の肝臓病講演会が泉南市総合福祉センターで、そして、「肝がんに関する講演相談会」が泉佐野・ゲートタワービルで開催されています。
この25日の講演会の講師の先生は、岸和田市で開業され、総合病院での週1回の肝臓外来の診察、月2回の肝臓病教室の講師を務めておられます。
今回のテーマは、「肝癌基礎病変への対策・・・ウイルス肝炎と非アルコール性脂肪肝炎NASHの治療」です。
肥満(体内脂肪)が、肝発がんのリスクを相当に上昇させることを、わかりやすく説明されていました。
November 23, 2006
都道府県ごとの治療格差広がるのか
滋賀県で医療講演会と患者交流会が開催されたときのことですが、滋賀県は京都や大阪で行われている治療が受けられないことがあると参加者が言っておられました。
強力ネオミノファーゲンシーなどグリチルリチン製剤が2アンプル(40ml)までだとか、ペグインターフェロン+リバビリンの併用療法で、3か月から半年の間にウイルスが陰性化した場合など、48週間の治療期間を72週間まで引き延ばしウイルス排除率を上げることなどができないのだそうです。
他県でもそのような事例の相談が日肝協に寄せられています。
ウイルス肝炎だけのことではないようですが、最新の効果のある治療法が県によって違うというのは納得できません。
November 01, 2006
「変貌する肝癌の治療」
NPO法人大阪粒子線癌治療研究会(OPTA)から、標題の公開講座の案内を患者会にいただきました。
2006年度下半期の11月、1月、3月の3回、「粒子線によるがん治療」と
して市民公開講座を開催いたします。
NPO法人大阪粒子線癌治療研究会(OPTA)が行う市民公開講座「粒子線によるがん治療」(予約制)の3回シリーズの1回目です。ご案内の内容を大阪肝臓友の会の掲示板から転載します。
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<完全予約制>
○ 講座名: 「変貌する肝癌の治療」
講師 門田 守人 氏
(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
○ 日 程: 2006年11月8日(水)17:30~18:40
○ 場 所: 大阪大学中之島センター 7階 講義室2
大阪市北区中之島4-3-53
(JR新福島駅、阪神福島駅、地下鉄肥後橋駅より約10分)
August 10, 2006
診療所と病院で C型肝炎治療の課題
患者会の全国組織「日本肝臓病患者団体協議会(日肝協)」に、研究報告「優れた薬物療法のさらなる普及をめざして-C型肝炎ウイルス感染者におけるインターフェロン療法受療の現状と考察-」が届けられました。
長尾由美子氏(久留米大学医学部消化器疾患情報講座助教授)・鈴木史雄氏(医薬産業政策研究所)らの共同研究です。
この内容は、新聞でも取り上げられ報道されていました。
朝日新聞(06/08/08付)「C型肝炎インターフェロン治療、医療機関で大きな違い」
薬事日報(06/08/11付)「説明不足がIFN療法拒否の要因‐製薬協などの調査で判明」
報告書によれば、この調査の目的は、患者、担当医師双方にアンケート調査をしてインターフェロン治療の実態を明らかにし、この治療法がC型肝炎患者に十分に用いられない要因を明らかにして、さらなる普及に向けた医療のあり方を考察するとあります。
調査の対象・方法は、ある地区の医療機関(肝臓専門医のいない診療所7施設、肝臓専門医が常勤する病院1施設)に通院するC型肝炎ウイルス感染患者それぞれのインターフェロン治療の受療状況について、患者本人及び担当医師に対してアンケート調査が行われました。254人の患者(男性/女性 103例/138例、不明13例)
August 07, 2006
亜鉛の役割 免疫機構にも
7日の新聞に「亜鉛濃度、免疫に作用 理研と阪大、細胞内の伝達機能発見」の記事がありました。
以前から肝硬変のアンモニア代謝などで亜鉛の役割が大事だと説明されるドクターがおられましたが、免疫という違う角度からの阪大と理化学研究所の研究者による共同研究の成果を紹介した記事にも、今後、がん発がんの抑制という角度からも注目されるかも知れません。
July 22, 2006
ステルス肝がん
22日、朝から「和荘」まで、SさんとOさんをお迎えに行き、妻の信州行きを図書館前で見送りました。
午後から、ゲートタワービルで行われた「肝がんに関する講演・相談会」に参加しました。今回も会場が満席になり盛況でした。講師は片山和宏先生、この催しで講師を務められるのは3度目。
1時間30分近い講演の大半は肝硬変とその合併症の治療と日常生活上の注意。15分ほどで肝がんの治療についてお話しされました。
June 27, 2006
肝がん治療の「カード」 いつ切れるのか
「強度変調放射線治療」が先進医療として認められました。保険診療と併用してこの治療が自費で受けることができます。最近話題になっている「混合診療」です。
○強度変調放射線治療の説明(放射線治療専門医のサイト
・Cutting Field IMRT みんなでつくる明日の放射線治療
肝臓などの治療例
○強度変調放射線治療の紹介(実施施設名も含め)
強度変調放射線治療を実施している施設でも肝臓は、肺や心臓に近く患部が動きやすく、治療の対象外にしているところが多くあります。
March 29, 2006
瀉血療法 保険適用に
昨日の続きです。ニュースレター「legarsi」創刊1号は、ウイルソン病友の会の会報「will」20号に同封されて届けられました。「legarsi(レガルスィ)」とは、イタリア語で「絆(きずな)で結ばれる」という意味だと研究班の主任研究者 松原洋一氏は「発刊に寄せて」で説明されています。
「will」に興味深い寄稿がありました。東邦大学学長 青木継稔氏の「薬を忘れずに服用して長生きしましょう」に、「2.加齢とともに心配なこと」で鉄蓄積のことが説明されています。
C型肝炎でも肝臓への鉄蓄積が、活性酸素の発生-肝炎増悪や肝がん発がんを増長させるといわれています。C型肝炎でGPT値が高い方への瀉血療法が注目され始めています。
東京からの情報では、4月1日からこの瀉血療法がC型肝炎の治療にも保険適用になるようです。保険点数は250点。
March 15, 2006
消化器病がよくわかる
近畿大学の工藤先生から患者会に公開講座の案内が寄せられました。4月2日に、大阪狭山市SAYAKAホールで日本消化器病学会近畿支部市民公開講座が開催されます。
大腸、胃、膵臓、肝臓などの炎症やがんについての最新治療のお話が専門医からお話しされます。
詳細は、日本消化器病学会のサイトでご覧ください。
より以前の記事一覧
- やっと出ました 2006.01.30
- 心配はつきない 2005.12.09
- ラジオ波焼灼療法 保険適用 2005.12.02
- 肝発がんを防ぐために 2005.07.29
- 肝炎が起こる=GPT上昇の意味 2005.07.26
- 鉄と亜鉛 2005.07.11
- 従事資格を! ラジオ波治療 2005.07.10
- ペグ+リバ 効果無し?対策は? 2005.07.09
- C型肝炎:治療の選択、改めなければ 2005.07.07
- 「GPTが高値」:考え方を改める 2005.06.26
- 肝炎治療研究の到達点と課題 2005.05.26
- 学会も公開講座などで 2005.04.13
- がん治療 ニュースから 2005.03.17
- 病態を決定する4項目 2005.03.09
- 病状にあった治療法の選択を 2005.03.07
- スワンネック 2005.02.27
- 本当にそうだろうか 外科医の意見 2005.02.09
- 肝がんに向き合う 2005.02.08
- B型肝炎 診断と治療の指針を 2005.02.06
- 肝がん治療の課題 2005.02.01
- 講師の先生、吠える! 2005.01.30
- 肝がんと向き合う 2005.01.29
- B型肝炎 「治療指針」から 2004.11.02
- 深刻な肝がん再発 2004.08.29
- 肝硬変の症状を改善 2004.08.24
- 肝がん 科学的根拠に基づく診療ガイドライン 2004.08.10
- 肝がん治療をめぐって 『病院の実力』 2004.07.21
- GOT(AST),GPT(ALT)は? 2004.07.04
- 肝がん あきらめてはいけません 2004.06.29
- 劇症肝炎 ご夫婦の願い 2004.06.28
- 肝がん治療への挑戦 2004.06.26
- 控訴人意見陳述 劇症肝炎家族の叫び 2004.06.25
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